The Brand new door
真新しいドア
6週間と1/2 この時期はまだエラと尻尾があるんですって。ダーウィンの進化論の過程そのままというわけです^^
真新しいドアを開けるときには、常に真新しい真っ白な気持ちで開けたい。
これはずっと心に抱いてきた、私のひとつの生き方の方法です。
今回私は思いもかけず、半信半疑ながら・・・だけど満たされた気持ちで全9ヶ月間(アメリカの計算は10ヶ月ではなく9ヶ月なのです)
に及ぶ“プレグナンシー(妊娠過程)”のドアを開けました。
本格的更年期に突入とばかり思っていたら何だか変?
食べたことも無い冷凍ピザが食べたくなり、スーパーへ走ったのが10日ほど前。
しかし、“絶対に違う”という妙な確信の下(苦笑)まずは自宅で判定テスト。
買ってきたものの、なかなか試せず困りました。どっちの結果に転んでも怖かったように思います^^;
縦線がハッキリ出ました。あ〜一本線ならネガティヴだ。。。。と思いきや、説明書には縦線の記載は無し!
妊娠していませんなら横線一本だ〜?
なんだってーーーーー?!?!(@@)
すると30秒もしないうちに今度は縦線よりは薄い横線が登場・・・
これでもまだ何かの間違いじゃ?と信じられない。
翌日、もう一回テスト施行。
結果は同じ。見事に+印が浮き出ていました。今度は両方の青線の濃さの違いが昨日ほどじゃない・・
二つの+印を見つめること30分。で、ようやく過去10年(過去3年、さぼってましたが)定期健診に通ってた婦人科に電話。
テスト結果と年齢、現在の症状を伝えたら・・・
“至急来られますか?すぐに超音波診断に入りましょう。”
丸高さんなので、私の年齢自体がまるで水戸の黄門さまのあの印籠のよう。控えおろう〜この印籠が眼に入らぬか〜ってな扱いに感じました(苦笑)
超音波。熟練の女性検査技師さん、初めてこれまたものの30秒で
“Yes, yes, yes! ちゃ〜〜んとハート・ビート(心音)が見えるわよ!現在6週間と1/2で、予定日は8/19!おめでとう!!”
何だって〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!???この叫び声は外廊下にまで響き渡ったに違いないっ ^^;
それから1時間開いて今度は助産婦さん、そして産科の医師と面談。
痛みの原因が何なのか?皆で全精力をあげ捜索してくれました。身体の裏表ひっくり返されたような検査、また検査。
結果、プレグナンシー(妊娠過程)自体は正常、一点の曇りも無い青空快晴状態。
年齢的に流産のリスクは消せませんが、今は少なくとも兆候はないのでこのまま様子を見ましょうということに。
ここまで来ると認めざるを得ないというか、あまりに疑いすぎているとBabyに凄く失礼な気がしてきました。
思わず、ごめんね・・・・と一言誤った次第で。
けれどもそれくらい信じられないことだったし、医師も過去の検査、記録、数値、を見て 、レックスとの2ヶ月間の様子を聞いて、
“これだけの否定材料がそろいに揃えば、信じられないのも当然ですよ”と笑ってくれました^^
良かった・・・私だけが変人、もしくわとんでもない母親なんじゃないんだ(ホーーーーッ・・・・)
クリニックスタッフの皆さんから既に妊婦さん扱いされ、“その歳で初産なんて人生捨てたもんじゃないでしょう!”
なんて心底嬉しそう〜な顔で私の背中をバンバン叩いて・・・・
なんていい先生、看護婦さんたちなんでしょう。当事者の私よりよっぽどエキサイトしているじゃない (苦笑)
まだ昨日の今日の話なのでショック状態にはいると思いますが、少しずつ身動きに気をつけるようになり、
パイオニアのマルチヴィタミンを飲む為に(病院で支給されるのよりも、よっぽど質がいいと言われました^^)
食欲がないのを押してなるべく食べたいと思うものを探して多少無理しても食べ・・・・思えば、小さな命に結構気を遣っている自分を発見。
そっか。。。。みんなこの道を経て母親になっていくんだなぁ。
アメリカの病院は凄いです。父親の“ち”の字も出ません。聞きません。横にくっついてきてれば話は別なんでしょうが。
問診表には事細かに書かされますが(名前、住所、生年月日、などなど)
それで大体の状況は掴めるのか、不味そうな話は一切聞いてこないのです。
例えば“パパは喜んでますか?”とかは(苦笑)。まあ、私の場合は私の方から“パパは州外なので帰りを待って話すつもりです”、とも言いましたが。
でも 普通はご夫婦で相談して決めるようなリスクを伴うような検査のことでも、“さぁ、デミ。どうする?どうしたい??”と私の意見を直で聞いていました。
口には出して公言していないのに、何故か“デミの子はデミの子”と瞬時で理解し、また尊重してくださったようでした。
その上、みんながかなりエキサイトして喜んでくれている。なんだかホッとします^^
なんでホッとしたのか?を掘り下げてみれば、矢張り日本人として未婚の母にはある一定のマイナスイメージがいや顔でも湧いてくるからだと感じました。
しかし・・・・明日、あさってには既に7週目に入りますが、たかがサクランボ大のこの子、まあ信じられないほど母体を振り回してくれています。
眠いと感じる前に瞼は閉じているし、立ったままでも眠れるし、朝の目覚まし、電話なんか全然聴こえない。
朝のつわりは無い変わりに夜8時ー9時になると、激疲労感とともに胃がモヤモヤ、ムカムカ。それでも少し食べれば納まるので助かってます。
辛いのは、頭の中が白紙状態なこと。難しいこと、考えなければならないこと、知識を要することなどが今の時期全部駄目です。
さて、この子のパパとは知り合って2ヶ月。数字だけで見るなら急速展開といえば急速展開なんですが、
一日に2度3度と会い、多くのことを話し、知り、理解し合い、大笑いも沢山するなかで、
問題も発覚・勃発し、大揉めにもなり、一度は我が家にある彼の所持品を玄関から箱詰めにして放り投げるまでに至りました。
ごめんね・・・・・今思えば貴方はもう存在してたんだよね。耳が聴こえない時期で本当に良かったです^^;
それでも私の感情の起伏は感じていたはず・・・本当にごめんなさい。
しかし何が起ころうとも何故か二人の仲は何があろうとも壊れることなく、歳の差も越え、一つずつ乗り越えて現在に至ります。
私たち双方に共通した感覚は、“なんだか少なくても既に2,3年は経過したみたいな感じがするね”です^^
まだこんなに時間が経過する前、ほんの初期段階に女友達と話していて、
“この人とどうなろうとなるまいと、これで“打ち止め”という感覚がある”
とは断言していた私です。何の根拠もない不思議な言葉。だけど確信だけはあった。
今、バラバラだったそれら全ての意味が、必要性が、ようやく一連の繋がりを見せ始めました^^
買い物でも、公園の散歩であっても、独りよりは二人。二人の方がずーっと愉快で何倍も楽しい。
私たちはそんな極々自然な日々を過ごしていたように思えます。何も特別でなくて・・・でも掛け替えがなくて・・・・
何故、あんなに様々な問題にぶつかっても、お互い嫌いに成ることもなく、愛情が冷めることもなく、
言い争うよりは常に理解と受容を目指し、お互いの存在がないとそれは寂しくて・・・
恋人同士というよりは、自分の片割れをみつけたような想いで、どんどん友情が深まっていきました。
“何はなくても全てがある”
私は私たちの関係をこう表現したものです。
そして昨日。これもまたクリアーになりました。
この奇跡を起こすために彼は出てきたのだと。
思ってもいなかった、今までで一番スペシャルな贈り物を私に届けてくれるために存在したのだと、ようやく納得がいったのです。
彼は彼で、自分なりの私たちへの見解を何度か口にしています。
その中でも“運命だと、僕はそう感じている”とは何度繰り返したことでしょう。
失うのが怖いのに、愛さずにはいられなくて、しかし怖いからといって離れることは不可能だと。
このニュースをかなりの驚きで受け止めるに違いありませんが、ファースト・ショックが去れば、
自分で自分の強い感情に感じてた不思議・・・ようやく全部理解できることでしょう。
私の父がまさにそうであったように、貴方がこの子にとって素晴らしい父親という存在でいてくれることを
疑う余地はありません。貴方に心からのありがとうを捧げます。
Rex, my love. I have no doubt you will be the greatest father for my child, just like my farther was for me..
Please accept my deepest thanks from the bottom of my heart.
I always love you.
Demi 12/28/05